中学受験塾を選ぶ際に考えた10のポイント

2022年5月19日

中学受験向け進学塾選びは最初の悩みどころ

中学受験に向けて4年生になる年の2月から大手の進学塾ではカリキュラムがスタートします。

中学受験を考えている家庭では4年生になる2月からどこの塾に通わせようかと、各塾から資料を取り寄せたり、入塾説明会に参加したり、模試を受けたり、ネットで口コミを見たりと、様々なところから情報を集めて検討していると思います。

「うちの子は絶対にこの進学塾だ。」ということが最初から決まっていれば話は別ですが、大抵はどの塾に通わせようか悩むご家庭がほとんどだと思います。

実際に我が家でも悩んで、悩んで、悩み続けており、我が家は早稲田アカデミーにしましたが、今後も悩み続けることは変わらないと思っています。

進学塾も大手といえばSAPIX、日能研、四谷大塚、早稲田アカデミーの4つにしぼられてきますが、比較的中小規模の進学塾も含めると、たくさんの塾があります。

何を重視するかは家庭や人によって様々なので、正解はありませんが、たくさんの塾を比較する際の考慮しておくポイントはあまり変わらないと思います。

ここでは実際に私が塾選びの際に比較した10のポイントをまとめてみました。

中学受験塾を選ぶ際に考えた10のポイント

私が進学塾を比較する上で考えた10のポイントを順番に書いていきたいと思います。

①合格実績

まずは当然ですが、私立中学校への合格実際です。

希望する私立中学に合格させるために進学塾に通うのであたり前といえば当たり前ですね。

どの塾も合格人数を多く見せて(語弊があるかもしれませんが)アピールしたいのはどこも一緒です。

合格人数は生徒数が多ければ当然合格者も多かったり、1人が複数校に合格している人数だったり、塾生ではなく模試だけ受けた小学生もカウントしていたりする場合もあるので、あまり人数をそのまま鵜呑みにする必要はないと思います。

どのレベル(偏差値)の学校の合格者が多いか、そして自分の子が行きたい学校のレベルと合っているかという観点で見るとよいと思います。

例えば、SAPIXは難関校・上位校、日能研は中堅校に強いとよく言われますが、それぞれの塾がターゲットとしているレベルも見えてきますので、塾のターゲットと希望する学校のレベルが合っているかどうかがポイントになると思います。

②教育方針

中学受験の進学塾の目的は志望する私立中学校に合格させることで、そのための勉強をサポートしてくれるところです。

しかしながら親としては、多くの時間を費やすことになる進学塾に対して、単なる知識の詰め込みではなく、勉強の楽しさを知ることや、人間としての成長も期待をしてしまうものです。

教育としては当然といえば当然ですが、各塾とも希望校への合格を目指すのは当然として、生徒にどのような考えを持って接して、育てていくのかという「教育理念」を掲げています。

日能研の「シカクいアタマをマルくする。」や早稲田アカデミーの「本気でやる子を育てる。」のようなキャッチフレーズと合わせて各塾のホームーページなどを見ると教育理念は書いてあると思います。

単に合格実績だけで選ぶのではなく、教育理念に共感し、「こんな考えを持っている塾ならうちの子を通わせたい。」
と思える塾を選ぶのも1つの考え方だと思います。

③費用

中学受験で親の立場からの大きな関心事の1つにお金の話があります。

塾の費用も4年生からの3年間の総額は300万円程度と別の記事で書きましたが、この金額も塾によってかなり差があります。

大手進学塾の方がブランド力なのか、高い印象を受けますが、集団よりも個別指導の方が高く、また対面よりは通信教育の方が安いケースが多いです。

ホームページに毎月の授業料も掲載しているところもありますが、授業料以外にもテキスト代やテスト代、年会費などいろいろかかるものが合ったり、毎月の授業以外にも夏季講習や冬季講習など期間限定の講座は別料金になるのが一般的です。

結局3年間でいくらかかるのか?というのがわかりにくい部分があれば、見積りをもらったり個別に問い合わをしたりして把握することが大切です。

④塾の送迎

中学受験が高校や大学受験と異なるのは受験生が小学生であるということです。

5,6年生になると多少は変わるかもしれませんが、塾が本格的に始まる4年生のタイミングではまだまだ塾への送り迎えが必要な場合が多いと思います。

「塾が始まる前までに送り、塾が終わることに迎えに行く。」という、塾の通塾に合わせて送り迎えができるかどうかを確認しておく必要があります。

塾への行きはまだ明るいから1人で塾に行けたとしても、帰りは遅い時間まで授業があるため、どうしても暗い夜道を帰ることになります。

送り迎えが必要に応じて可能かどうかは塾選びの際のポイントになると思います。

実際、塾の下校時間になると塾の入り口の前には、子供のお迎えにきたお父さんお母さんがたくさん集まるという光景が日常になります。

⑤授業スタイル

進学塾といっても授業スタイルにはいくつか種類があります。

1番スタンダードでいわゆる「塾」というのは、学校の授業のように複数の生徒を1クラスに集めた集団での対面授業になります。

SAPIXや日能研、早稲田アカデミーなどもこの形式です。

その他にも集団授業ではなくいわゆる個別指導といって、生徒1人または2人程度に先生が1人ついて授業を行う塾もあります。これはユリウスや東京個別指導学院といった塾が該当します。

また、四谷大塚やZ会など、実際の対面授業ではなく、自宅で送られてきた授業映像やテキスト見ながら勉強する通信教育のスタイルもあります。

大抵はやはり集団での対面授業だと思いますので、特にこだわりがなければまずはその形式になると思います。

余談ですが、コロナの影響で各塾ともZoomなどを使ったオンラインでの授業を行っている塾も多いと思いますので、
自宅にいながら通塾と同じように授業が受けられるという形式もこれからスタンダードにはなってくると思います。

⑥授業の進むペース(進度)

中学受験では小学校で習う学習の範囲については学校の授業よりも早く習い学校の授業で習わない部分についても受験勉強として学習していくことになります。

塾での授業の進む速さを進度といいますが、この進度も塾によって異なります。

小学校6年生までに習う範囲を5年生のうちに終わらせて、6年生は主に試験対策や過去問を中心に行う塾もあれば、
学習範囲を一通り終わらせるのが6年生の夏ごろという塾もあります。

6年生で習う範囲を早く終わらせて早く試験対策に取り掛かった方が良い。

とは一概にいえないのですが、どのようなペースで授業が進んでいくのかは理解しておくとよいと思います。

⑦面倒見のよさ

大手進学塾など多くの塾は学校の授業のように集団形式での授業を行います。

授業中に手を挙げて発言してもらったり、授業ごとの宿題や確認テストなどを通して理解を深めて行きます。

しかし授業内容がどうしてもわからない部分が出てくるものですので、その場合に質問が気軽にできる感じなのかとか、授業についていけそうな場合に個別にフォローしてもらえそうなのか、など1人1人の生徒に合わせたフォローをしてくれそうかという点も考慮のポイントになります。

塾としては上位の学校に合格できそうな優秀な子に注力するのは当然なので、極端ですが、授業についてこれる子には手厚く、ついてこれない子はほったらかしという塾が合ってもおかしくはありません。

これは各塾のタイプや規模、先生のキャラクターによる部分もありますがうちの子を預けてどれぐらい面倒を見てくれるのかも考慮のポイントになると思います。

⑧宿題の量

進学塾では毎週の授業の後に、その授業で習った範囲を宿題として復習させる形式が一般的です。

宿題の量も各進学塾によって様々で、日能研は宿題の量が比較的少なく早稲田アカデミーは逆に多いと言われています。

通常の学校からの宿題や、進学塾と合わせて他の習い事をしている場合には、それらを全て消化できるかどうかというスケジュール感も大事になってきます。

人の時間は有限ですから進学塾にどれぐらいの時間を費やすことができるのかという1週間単位でもイメージができるとよいと思います。

⑨校舎の規模とクラス編成

中学受験塾には様々な学力の子たちが集まります。

大手進学塾では入塾テストとして塾に入るためのテストを受けて、一定の学力がないと入塾できない仕組みになっています。

入塾テストはあくまで最低ラインに達しているかを見るものなので、合格して入塾した生徒の中でも学力の差は様々です。

そのため、大手進学塾では、学力の差によって上から下まで複数のクラスを設けて、学力別の授業を行うことが一般的です。

当然クラスを複数に分けるということは分けるだけの生徒がいるということなので、クラスの数は塾の方針やその校舎の規模によって異なってきます。どのようなクラス編成で授業を行っていく塾なのかも理解しておくとよいと思います。

⑩テキストの難易度

その塾で使うテキストは各塾オリジナルのものもあれば、市販のテキストを使う場合もあり、各塾様々です。

オリジナルのテキストを作っている進学塾の場合には、その内容は1番上のクラスの子に合わせた内容で作られているということがよく言われます。

テキストの内容に合った学力の子であればマッチしますが、内容が難しくて理解できない子にとってはスムーズな理解につながっていくことができません。

当然、クラス編成によって上位クラスと下位クラスでの講義内容や扱う問題の種類も異なるとは思いますが、各塾で使うテキストとその難易度がどの程度なのかという点も事前に確認できるとよいと思います。

実際は入ってみないとわからないので決断に勢いも大事

中学受験の進学塾を選ぶ10のポイントを書いてみました。

実際にかかる費用や送り迎えの可否は事前に確認や想定ができるので比較しやすいですが、それ以外の部分については、実際には入ってみないとわからないというのが正直なとこです。

塾の仕組みや進め方はわかりますが、結局はそこに通う生徒1人1人がその塾にマッチするかどうか、つまりは「相性」という話になります。

それは10のポイント以外にも先生、周りのクラスメイト、本人のキャラクターなどいろいろな要因が当然あるもので、親から見て「うちの子の性格はXXだからこの塾。」と思って入塾したものの、塾に馴染めない場合もあれば、逆に家の中での様子とは異なり、塾で楽しそうに勉強に励む場合もあると思います、

新4年生から授業が始まりますが、途中で違う塾に変更するということもよくある話だと思いますので、1度決めたからこの塾でやり通す。というよりもまずは塾に通ってみて様子を見ながら、自分の子に合った塾選びや勉強方法というのは、中学受験が終わるまではずっと考えていくものだと思います。